今日一番嬉しかったこ事とは
帰宅するといつもの様に9歳になる娘が出迎えてくれる。
玄関で少しの間抱っこをしてあげてから一緒にリビングへ
「今日はパパに報告する事があるんだよね」
と妻が娘にいうと、
「今日ね。逆上がりができたの!!」
娘が嬉しそうにいった。
「誰かにコツを教えてもらったのか?」
と僕が聞くと
「違うよ。練習していたら急にできちゃったの。3回に2回はできる様になったよ」
「そうか。良かったなぁ。今日はリーちゃんの記念日やな」
僕は自分の事以上に嬉しかった。
娘は広汎性発達障害の認定をうけている。
本人にはその事を伝えてはいない。
3歳から妻の献身的な療育のおかげで、幼稚園・小学校と普通クラスで何とかいけている
元々、知能は一般レベルより高い位なので、勉強自体は問題なかったが、精神年齢は、小学1年生の時で2~3歳だった。
運動は前頭葉の発達と比例するらしく、精神年齢が幼い娘は小学校低学年の時に普通にできる事ができなかった。
その一つが逆上がりだった。
幼い頃から前向きに取り組む事に関しては、僕からすると驚く位頑張っていたが、
昨年までは結果には結びついていなかった。
しかし、最近急激に体幹が強くなり、色々な事ができるようになった。
今年に入り、水泳・縄跳び・逆上がり・一輪車が人並み以上にできるようになっている。
「前向きに努力をしつづければ、今はできなくても必ずできるようになる」
妻が娘に刷り込んだ考え方。
この考え方の凄い所は、
できない自分をきちっと受け入れつつも、目標に向かって頑張れば、いつか必ずできるよになる事を信じているので、できない自分に落ち込む事もなく、目標に向かって練習をするモチベーションも落ちない所だ。
娘は運動だけではなく、すべてにおいてこの考え方で物事にチャレンジしていくので、嫌いにさえならなければ、勉強でも・スポーツでも才能やセンスがすべてとなるような事以外は、最終的にはクリアしていくのだろうと思う。
これを実践している娘も凄いと思うが、この考え方を娘に擦りこんだ妻も凄いと思う。
今僕が携わっている仕事は、才能やセンスが大きく影響するものはなにもない。
であれば、結果に向けて努力し続ければ必ず結果はでるはずだと、
今日改めて思った。